帰ってくるよね？ || 2009/03/02 (Mon)

メモに何気なく書いてあった小話

・うみねこＳＳ
・天草←縁寿
・昔のお話(妄想だけど

よかったらドゾー☆

「あッ、天草！！」
立ち去ろうとする黒服の後ろをひっぱる。
銀髪の青年はそれに反応し、振り返る
「どうしました？お嬢。なんでそんな悲しそうな顔してるんですか？」
「かっ、悲しくないわよ！ただ、あんたがクビになったって聞いたからっ…！！」
「あー…聞いてましたか？」
はははと渇いた笑いをしてみせる。しかし縁寿の表情は晴れない。

「…あんたのこと…お兄ちゃんに似てるかもって思ってた。でも…やっぱりあんたは似てるわ。お兄ちゃんみたいに私を置いてどこかへ行っちゃうんだもの。」
「お嬢。誰がお嬢を置いて行くんですか？」
「えっ？」
大きな掌が縁寿の頭を覆う
「少なからず俺はお嬢のことを置いて行きませんね。」
「で、でもあんた…。今ここから出て行こうと…。」
「それは今だけ。でも必ずまたお嬢と一緒になれますよ。だから一人にしませんよ。」
「一緒…なの…？」
大きな掌が縁寿の頭を離れ、再び黒服は縁寿を背く
「天草！！」
「シーユーアゲイン、ハバナイスデイ。また会いましょう。いい日を過ごしてください」
それだけを言い残し、扉の先へと消えて行った。

「……シーユーアゲイン……ハバナイスデイ…？」