ママへ || 2009/05/10 (Sun)

母の日ってことでロザマリＳＳ！！

・真里亞がかわいそう
・さり気にさくたろがいるのでＥＰ４ネタバレ
・つかＥＰ４のワンシーンにありそう？
・母の日ネタ

というわけで続きから

「うー…ママ、今日は忙しい？」
「ごめんなさい真里亞…なるべく速く終わらせて帰るから…。」
「うー…わかった。」
カチャ、と静かに受話器をおく。
楼座が忙しいのは昔から真里亞もしっている。
それに真里亞にはさくたろうやさくたろうの友達もいる。
けれど、今日はどうしても速く帰ってきてほしかった。
なぜなら今日は母の日。日々働く母に感謝をする日。
彼女の腕が抱えているのは一輪のカーネーション。
楼座に感謝をしたくていつも通うコンビニのおじさんから一輪だけカーネーションを買っていた。

『真里亞…今日はもう遅いから、寝よ…？』
「うー！ダメ！ママにカーネーションを渡してから！」
意地っ張りな真里亞は眠ることに拒否した。
すでに１１時を過ぎている。真里亞はいつも１０時には眠りについている。
しかし真里亞はこのカーネーションを渡すまでは眠らないと眠気を抑えていた。

『うりゅ…真里亞…明日は学校が』
「真里亞は、いつもママに迷惑かけてる…。だから、今日はカーネーションを渡すまで起きる…。」
…それは彼女なりの反省。
本当は自覚している。けれどいつも迷惑ばかり。
だから今日だけは母、楼座に感謝してあげたいという気持ちが眠気を忘れさせた。

ガチャッ

玄関の扉が勢いよく開く。
真里亞はすぐに玄関に駆けてゆく。

「真里亞…！起きていたの…？」
「うー、ママ！おかえり！」
『うりゅ！おかえり！』
「こんな遅くまで…どうして起きてたの？」
「えっと…ママにこれあげたくて…。」
ずっと抱えていたせいか、萎れかけたカーネーションを差し出す。
楼座は両手で口を抑えて、驚く。
真里亞からもらえるとは思ってなかった。というのが正直な心情だった。

「ママ、いつもありがとう！」


end